『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|胸熱ストーリーを楽しむ高難易度RTS(Steam)PR

6 min
『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー
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The Valiant(ヴァリアント)』は13世紀のヨーロッパと中東を舞台にしたストラテジーゲームだ。

主人公・セオドリッヒは古代の遺物”アロンの杖”に魅入られてしまった戦友から世界を救うため、数々の困難を乗り越えながら彼を追いかける。

戦闘はリアルタイムで進行するため、局面に応じた判断を瞬時に下していかなければならない。難易度が高く、これからRTSをはじめてみようという初心者には正直おすすめできない。

しかし、騎士たちの生き様をかっこよく描いたソロキャンペーンのストーリーには胸が熱くなるものがある。ゲーム内のキャラクターたちと同じく、プレイヤーも困難を乗り越えてプレイする価値があるだろう。

本記事では『The Valiant』のあらすじ、ゲームシステムを説明した後、内容をレビューしていく。

ジャンルリアルタイムストラテジー
発売元THQ Nordic
(公式サイト)
開発元KITE Games
プラットフォーム
(ストアリンク)
PC (Steam)
発売日Steam:2022年10月20日
プレイ時間23時間
※2022/11/12時点
こんな人におすすめ
  • 中世ヨーロッパが好きな人
  • 胸熱ストーリーが好きな人
  • 高難易度のゲームを好む人

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本記事はTHQ Nordic Japanから商品提供していただき、作成しています。

一部ストーリーのネタバレあり。
PvPは未プレイのため、キャンペーンの内容に絞ってレビューする。

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『The Valiant』のあらすじ

1204年、十字軍の遠征に参加していたセオドリッヒと戦友・ウルリッヒは戦いの最中に古代の遺物”アロンの杖”の欠片を見つける。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|遺物に魅入られるウルリッヒ
遺物の欠片に魅入られるウルリッヒ(右)

遺物に魅入られたウルリッヒの行動についていけなくなったセオドリッヒは袂を分かち、故郷へ戻るとそれ以降はテンプル騎士団の招集に応じることはなかった。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|故郷に戻るセオドリッヒ
故郷に戻るセオドリッヒ

11年後、セオドリッヒのもとにマルコムと名乗る修道士がやってくる。

マルコムはウルリッヒの持つ遺物の危険性を説き、彼が残り2つの欠片を集めてしまうと世界に災厄が降りかかるかも知れないと言う。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|マルコム
物語の鍵を握る修道士・マルコム

ウルリッヒよりも先に欠片を集めるため、セオドリッヒは再び立ち上がった。

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『The Valiant』のゲームシステム

『The Valiant』のキャンペーンは全16ミッションで構成されている。それぞれのミッションをクリアする度にムービーが差し込まれ、ストーリーが進行していく。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|マルコムによって語られるストーリー
ストーリーはマルコムの手記として語られる
『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|ワールドマップ
ワールドマップ

ミッション開始前にはヒーローのスキルを強化したり、マップ上で獲得した武器や防具などを装備できる。

スキルは攻撃・防御・実利の3つからなるツリー方式で、ミッションクリアで得られる経験値によって上がったレベルの分だけアンロック可能だ。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|スキルツリー
スキルツリー

スキルは攻撃力や防御力をアップするもの、敵の動きを止めるものなどさまざまなものがある。同系統のモブ部隊に好影響を与えるスキルもあるため、自分のプレイスタイルや他ヒーローとの兼ね合いを考えて選択する必要がある。

えむ

えむ

実際に使ってみてイマイチだなと思ったら、スキルポイントのリセットもできるよ!

武器や防具にもスキルと同様に攻撃力・防御力と能力が付与される。

スキルツリーで強化した攻撃力をさらに補強するアイテムを選んだり、弱点を補ったりとプレイヤーが志向するスタイルによって自由に組み合わせ可能だ。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|インベントリ
インベントリ

毎回すべてのヒーロー、部隊を連れていけるわけではなく、ミッションごとに固定のヒーローが決まっていたり、部隊の数も限られる。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|モブ兵士選択
部隊選択(ストーリーを進めるごとに部隊の種類が増えていく)

ミッションでは画面左上に表示される目標をクリアしていく。戦闘は小隊を選択して、対象の敵と戦わせるシンプルなものだ。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|戦闘
戦闘画面

小隊ごとに体力や活力といった数値が設定されており、体力が0になった時点でモブ部隊は消滅。

主要キャラクターは体力が0になると使用不可になり、その場に倒れ込んでしまう。他のキャラクターが救出すると最低限の体力で復活する。

体力は2種類あり、不屈の精神体力で構成されている。ダメージを負うとまずは不屈の精神が減少していき、不屈の精神が0になると体力が減少する仕組みで、不屈の精神は戦闘から離れれば時間とともに回復するが、体力は回復しない上、徐々に部隊の人数が少なくなっていく。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|戦闘2
体力が残りわずかになるとマークが赤く点滅する

活力はRPGで言うところのMPの役割を果たしている。各ヒーローがスキルを使用する際に消費し、時間とともに回復する。

ヒーローは戦闘中に”復讐”がチャージされていき、100%に到達すると周囲に大ダメージを与える”報復”が発動できる。

最終目標をクリアすればミッションコンプリート。次のミッションへと進み、エンディングを目指す。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|クリアリザルト
ミッションクリア後の画面

より難しいミッションに挑みたいプレイヤー向けにミッションクリア後は特定の制限が追加されたチャレンジがアンロックされる。

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『The Valiant』のレビュー

戦いに人生をかけたヒーローたちのストーリーに胸が熱くなる

『The Valiant』一番の魅力はストーリーだ。

主人公のセオドリッヒは誇り高き騎士。彼のまっすぐな力強さとリーダーシップは作中のヒーローたちを惹きつけているが、筆者も同様に惹かれた。

自己犠牲をいとわない姿勢や仲間への強い愛情、道中で襲われている者がいればすぐ助けに向かうなどヒーロー然としたふるまいがかっこいいのだ。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|唖然とするセオドリッヒたち
セオドリッヒたちは何度も苦難に立ち向かう

世界を救うという目的があるにしろ、遺物の欠片によって人生が変わってしまったかつての戦友ウルリッヒを救いたいという思いも垣間見え、深い友情を感じる。

そんな魅力的なリーダーであるセオドリッヒは旅路で新たな仲間と出会う。

仲間が増えていくと同時に数々の困難にも直面するが、一致団結して乗り越えていく物語は定番の展開をたどるとはいえ、胸が熱くなった

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|コンラッド
旅の最初から同行してくれるヒーローで弓の名手・コンラッド

RTSは同じことの繰り返しになりがちで飽きやすい。本作はストーリーがグッと盛り上がるターニングポイントを複数用意し、ドラマチックな展開を見せるため、続きが気になって止め時を失う。優れたストーリーだった。

えむ

えむ

いつもキャンペーン目当てでRTSやってるよーという人におすすめ!

高すぎる難易度

本作の難易度の高さには手を焼いた。筆者はそれほどRTSが得意なわけでもなく、後半のミッションはかなり苦戦した。

ミッション15までは何度もやり直しながらもノーマル難易度でクリアできたが、最終ミッションだけはどうしても上手く行かず、難易度をイージに下げ、数回プレイしてギリギリでクリアできた。

えむ

えむ

最終ミッションのあの人……一体何なの……”最狂”すぎるでしょ……

理由としては部隊の数が限られることが挙げられる。

資源の数だけ部隊を作って戦闘に挑むような、いわゆる「数で殴る」作戦ができない本作では、与えられた部隊をできる限り維持しながら戦いに挑まなければならない。

マップ上で集めた資源で部隊を作成すること自体はできるが、部隊の保有数は限られている。

そのため、資源を使うのは部隊が消滅したときに新たな部隊を再投入するタイミングぐらいで、それも補充キャンプがあるマップでのみ行える。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|補充キャンプ
テントのようなものが補充キャンプ

キャンプがない場合はヒーローや部隊の体力回復もほぼ不可能。基本的には体力の前段階となる不屈の精神が0にならないように撤退も駆使しながら戦っていくしかない。

えむ

えむ

不屈の精神で頑張るってブラック企業も真っ青じゃん……

とはいえ、集中攻撃を受けると撤退が間に合わないこともあり、相手の陣容によっては一気に戦況が悪化するため判断が難しい

RTSのなかにはリアルタイムと言いつつも一時停止して、マップを見渡せるゲームもあるが、本作に一時停止機能はない。刻々と変化する状況を見極める能力も求められるのだ。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|ポーズ画面
ポーズ画面
えむ

えむ

ポーズはあるけど、メニューが出てきてマップは表示されないからね……これが本当の”リアルタイム”ストラテジーだ!

セーブがオートセーブのみで手動セーブ不可なのも厄介だ。

ミッション中に画面左上に表示される目標が更新された段階でオートセーブされているようだが、その頻度はかなり少なく、下手するとほぼ最初からやり直し……というミッションもあった。

とくに不満だったのが、急襲を受けた国王を護衛するミッション。敵が待ち構えているのが見え見えなのに国王が平然と突っ込んでいくため、部隊を回復させる時間がなく、難易度が上がっている。

その戦闘が数回続くのだが、最終盤で失敗しても国王が逃げ出すところから再スタートとなるため、筆者は国王の自由な振る舞いにストレスが溜まる一方だった。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|国王
余興に模擬戦をやらせてくる国王
えむ

えむ

考えなしに動く国王なんぞ防衛しなくていいのでは……

難易度の高さによってせっかくのストーリーが味わえないのはもったいない。

本作からRTSをはじめてみよう思ったプレイヤーはクリアできなかった時点で難易度を下げて、ストーリーを楽しむことをおすすめしたい。

ヒーロースキルで戦略的なバトルが味わえる

本作の特徴と言えるのがヒーロースキルだ(モブ部隊も一部スキルは保有している)。

スキルを使いこなせれば戦闘を優位に進められるため、積極的にさまざまなスキルを使ってみるのがよい。

たとえば、コンラッド(弓兵隊)の”鈍頭矢”で敵の動きを停止させ、セオドリッヒの”熱情のバナー”で味方の与ダメージをアップさせて敵を一気に倒すなど、ヒーローたちのスキルを組み合わせて使うことで効率良く戦える。

『The Valiant(ヴァリアント)』評価・レビュー|戦闘2
スキルをフル活用して戦闘に挑む

スキルの使用は活力を消費する上にクールタイムもあるため、連発できるわけではない。ここぞのタイミングで使用して効果を最大限活かせるように戦況を見ながらのプレイが求められる。

ヒーロー×スキル×武器の組み合わせによって戦略も変わる。戦いを繰り返すことでどんどん知略を巡らせたプレイができるようになっていくのがおもしろかった。

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『The Valiant』の総合評価

『The Valiant』は13世紀のヨーロッパと中東を舞台にしたストラテジーゲームだ。

古代の遺物に翻弄される主人公たちを描いたストーリーは定番の展開をたどるが、仲間を集めながら巨悪に立ち向かう姿はかっこよく、魅力的だ。

ミッションの難易度は高く、RTS経験者でも一筋縄ではいかない。スキルを上手く活用しながら戦略的に戦わなければならず、初心者にはおすすめし難いが、難易度を下げてでもストーリーを楽しむ価値はあるだろう。

RTSはキャンペーン中心に遊ぶという根気のあるプレイヤーにおすすめしたい。

グッドポイント
  • 胸が熱くなるストーリー
  • スキルを活用した戦略的な戦い
ウィークポイント
  • 高すぎる難易度
  • 手動セーブがない
レビュー時のプレイ機種

PC(Steam) ver.1.05

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えむ

えむ

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このページで使用している『The Valiant』のゲームキャプチャ画像は KITE Games / THQ Nordic の著作物です。転載、配布等は禁止いたします。

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