『Toy Tinker Simulator』はおもちゃを修理するシミュレーターだ。
案件を受注して修理が終われば納品するシンプルな手順や簡略化された修理作業など、気軽にプレイできるカジュアルさは悪くない。
コレクションとして機能しているとは言い難いミュージアムや、謎の翻訳など気になる点もあり、ハイクオリティなシミュレーターを求める人よりも深夜に一杯ひっかけながらボーっとしながらプレイするぐらいの手軽なタイトルを求める人に向いている。
本記事では『Toy Tinker Simulator』のゲームプレイの流れを説明した後、内容をレビューしていく。
ジャンル | おもちゃ修理シミュレーター |
発売元 | Turquoise Revival Games |
開発元 | GrabTheGames WhisperGames |
プラットフォーム (ストアリンク) | PC (Steam) |
日本語対応 | Steam:◯ |
発売日 | Steam:2021年11月21日 |
プレイ時間 | 5時間 (マスター到達まで) |
- 黙々と作業するのが好きな人
- 細かい作業を求めない人
『Toy Tinker Simulator』ゲームプレイの流れ
修理案件の受注→修理→納品の流れを繰り返して、収益を上げていく。
ノートパソコンから修理案件を選び、必要なパーツを確認して購入。



準備ができたら案件を受諾。
おもちゃの修理
おもちゃを分解する。



洗浄や修復作業を行う。


修理が終わったら写真を撮る。


おもちゃを納品して1件完了となる。

ある程度の資金を得たら設備投資を行う。件数をこなすほどレベルが上がり、より高度な案件を受注できるようになる。

『Toy Tinker Simulator』レビュー
人を選ぶ簡略化された修理
『Toy Tinker Simulator』の修理作業はかなり簡略化されている。
例として、塗装の作業を見てみよう。
作業場にパーツが表示され、左クリックで塗料が噴霧される。画面には完了率が表示され、100%になればパーツの塗装は完了となる。

完了率は大雑把で、マウスを左右に動かしていれば自動的に100%になる。塗り残しを探して四苦八苦するようなことはない。
塗装以外にもスポンジを使った洗浄作業やヤスリがけも同様でリアルさは感じられない。


細かな部分までこだわったシミュレーターを求めるプレイヤーには向かないが、筆者としては気軽に楽しめる部分が気に入った。

他のゲームで疲れたときに心を無にして楽しめる、箸休めゲー。
機械装置の種類が豊富で楽しい
『Toy Tinker Simulator』に登場する装置は17種類。
- サンドブラスト
- 粉体塗装
- 振動式タンブラー
- 充填機
- 塗装(塗る/ニス)
- 焼き窯
- はんだステーション
- レーザー彫刻
- 3Dプリンタ
- プリンタ
- ニッケルメッキ
- 超音波洗浄機
- サンディングブロック
- ブラシペイント
- クリーニングテーブル
- ベンチグラインダー
- パワーサンダー
筆者にはなじみがない作業も多く、ワクワクした。



初見では用途が分からないものも多いけど、実際に使うと「こういうやつかー!」とわかって知識欲が満たされる!





む、むかしメガネ屋さんで見たやつだ!



今もあるわよ。


コレクションを並べるミュージアムは微妙
通常の修理案件以外にミュージアムに飾るためのおもちゃを修理する案件もある。
おもちゃは施設内のケースの好きな場所に飾ることができる。




ミュージアムは複数用意されており、資金を投じて購入する。
おもちゃの種類はそこまで豊富とは言えないため、わざわざ展示して眺めたいかといえば微妙なところだ。



コレクターの人向けかなー。
期待は禁物、修理したおもちゃで遊べるマスターコレクション
ミュージアム用のおもちゃ以外にプレイヤーが遊ぶ用のおもちゃを修理するマスターコレクションもある。
自由に遊べるようなイメージを受けるが、実際はおもちゃが動くのを眺めるだけだったり、やたらと操作性の悪い車のおもちゃを操縦したりと”おもちゃで遊ぶ”行為自体におもしろさは感じられなかった。







本作はあくまでおもちゃの修理がメインだからね……。
変な翻訳が笑える
本作の翻訳クオリティは低め。
YES/NOがはい/番号になる自動翻訳とは少し毛色が違い、はい/否となっているなど不思議な翻訳が多々見られる。





否ッ!!!(『グラップラー刃牙』に出てきそうだな……)
意味は通じるので、遊んでいる途中で困るようなことはない。
筆者は遊んでいるうちに言葉のチョイスがおもしろくなってきた。




翻訳のクオリティに厳しい人は気になるだろう。個人的は楽しめる訳だったので許せた。
『Toy Tinker Simulator』総合評価



総評:良い
3/5
『Toy Tinker Simulator』はおもちゃを修理するシミュレーターだ。
内容は案件を受けて、修理する作業を繰り返していくシンプルなもので、工程は大味。
活用しきれていないミュージアムやマスターコレクション、不思議な翻訳も含めて、かなり人を選ぶ作りと言える。
リアル志向のプレイヤーにはおすすめできないが、大作ゲームの合間に遊べる気軽さがあり、心を無にして楽しめるかんたんなシミュレーターを求めるプレイヤーは遊んでみてほしい。
- かんたんな修理
- 機器の種類が豊富
- リアルさがない
- 活用しきれていないミュージアムやマスターコレクション



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