PS4『Desperados III』レビュー|スニーキングがおもしろすぎて徹夜してしまう西部劇RTS【評価・感想】

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PS4『Desperados III』レビュー
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『Desperados III(デスペラードス3)』は西部劇をテーマとしたリアルタイムストラテジー(RTS)ゲームだ。

プレイヤーは複数のキャラクターを操作して、敵の目をかいくぐり、建物の爆破や、仲間の救出やターゲットの誘拐などの目標をめざす。

ゴールまでにどのルートを進めば効率よくクリアできるのか、考えるのが楽しく、私は時間を忘れて熱中した。

ベッドに入っても攻略方法に悩んでしまって寝付かれず、徹夜してしまったほどだ。

この記事ではPS4版『Desperados III』のレビューをお届けする。

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ストーリー:重厚でストレートなシナリオ

『Desperados III』の主人公はジョン・クーパー。

冒頭では少年時代のジョンと父ジェームズの物語が描かれる。

ジョンが父から闘い方を教わる場面がそのままチュートリアルになっていて、プレイヤーもジョンと共に父から学んでいる気分を味わう。

冒頭の場面が意味深なムービーで終わると、次は突然大人になったクーパーの物語に移る。それ以降は各チャプターがはじまる前にクーパーと父の身に何が起こったのか明かされていく。

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ナイフ投げをするジョン(左)と父・ジェームズ(上)

大人になったクーパーは仇敵フランクを追って、悪党を倒しつつ旅をする。その道中で旧友ヘクターと人助けをし、共に試練を乗り越えた仲間とチームを作っていく。

シナリオにはネイティブ・アメリカンとの関わりは少ない。白人同士の闘いをメインにした勧善懲悪ものだ。

主人公クーバーの無骨さ、そして「弱さ」も描いている。人間描写に厚みがあり、おもしろかった。

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クーパー(左)とヘクター(右)の絆はとても強い

洋ゲーにありがちな欠点として本作も字幕が小さい。ミッション中に、キャラクター同士の会話まで追う余裕はなかった。英語を解する人には字幕は不要かもしれないが……。(かけあいはオプションでログを読める)

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ゲームシステム1:おもしろすぎるスニーキング

『Desperados III』のゲームシステムとしてはスニーキング(隠密行動)がメインだ。

えむ

えむ

このスニーキングがおもしろい!


主な流れは、

  1. 隠れて進む
  2. 敵の視野を確認
  3. すり抜ける or 死角から倒す

必ずしもスニーキングにこだわる必要はない。しかし、発砲すると見られていなくても銃声を聞きつけ、すぐに応援がやってくるし、警備が厳重になって、結局面倒が増えたりする。

敵集団もそれぞれが死角にならないように配置されているため、プレイヤーはどんな手段を使って先に進むか頭を悩ませる。パズルのようだ。

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敵の視界はグリーンで表示される(平常時)ボーターの部分はキャラクターが中腰なら敵からは見えないゾーン

ここで重要な役目を果たすのが、各キャラクターが持つ能力やアイテム。

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上から時計回りにクーパー、Dr.マッコイ、ヘクター、ケイト、イザベル

たとえば2人の敵が巡回している場面に遭遇する。

主人公・クーパーなら、コインを投げて敵の1人の注意を引きつけることができる。ただし、視線をそらせるだけで敵の位置は動かない。

医者のマッコイなら、カバンを投げて敵が見に来るように仕向ける。敵の位置を動かすことができるのはマッコイならではの能力だ。

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Dr.マッコイのかばんを開けた敵はガスで視野が奪われる

その他、強いキャラクターを一撃で倒せる大男ヘクター、敵を誘惑して視野をコントロールできる美女ケイト、敵を洗脳して操ることができるブードゥーの呪術師イザベル。キャラクターの特性を生かして、よりよい攻略法を考えるのが楽しい。

使うキャラクターによってミッションの進め方が変わるし、散々悩んだルートでもキャラクターを変えるだけでかんたんに突破できることも。

敵を倒す順番を工夫したり、マップ上にある岩を落として事故に見せかけるなど考えるポイントが多数あるのも楽しい。

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ゲームシステム2:手軽なリトライ

『Desperados III』は死にゲーだ。

いくら策を考えても失敗することのほうが多い。何度もトライして、やっと進め方が分かる。
本作はクイックセーブ・ロードが快適に作られているので、リトライのストレスはほぼない。

PS4版であればタッチパッドを押すとクイックセーブできる。プレイヤーが死んだ場合もオプションボタン→L1でクイックロード可能だ。

1人倒してクイックセーブ、もう1人倒してまたセーブと進んでいけば、仮に失敗してもわずかなタイムロスだけ。積極的にいろいろな策を試せる。

もちろんクイックセーブしなければ最初からリスタートになるので、注意が必要だ。

えむ

えむ

熱中すると忘れやすいクイックセーブ

ミッションクリア後にはマップ上をどう進んだか、どこで敵を倒したか、リザルトを動画で見ることができる機能もよかった。

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セーブ・ロード回数は左上に表示される
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ゲームシステム3:スマートに作戦実行できる対決モード

方向キーの上を押すだけで時間が停止できる《対決モード》もおもしろい機能だ。

RTSの定番でもある時間停止だが『Desperados III』では、その間に使用キャラクターすべての行動を事前に設定することができる。

  1. 対決モードでクーパーは敵Aを倒す、ヘクターは敵Bを倒すと設定する
  2. 時間を動かす
  3. タイミングがきたら設定を起動させて実行する

というような使い方ができる。もちろん即座に実行することも可能だ。

ゲーム終盤では4人同時にタイミングを合わせて攻撃する場面もあり、これが決まると実に爽快だ。

作戦を考えるときの一時停止としても使用可能だ。

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操作性:コントローラーに最適化されている

一般的にRTSはPCでのマウス操作を基準としているため、コントローラーでは操作しにくいタイトルが多いが『Desperados III』はコントローラーに最適化されている

カメラ操作もオプションで自動追跡 or マニュアルで選択できるし、追跡カメラモードにしても右スティックで手動操作できる。

敵の視野も方向キー左で瞬時に確認可能だ。

オブジェクトや敵に近づいたときには×ボタンで登る、○ボタンでキルなどボタン操作が表示されるため、戸惑うこともない。

唯一混乱するのが、上下にはしごがある場合。

登る・降りるのどちらも×ボタンに割り当てられているため、R3ボタンで切り替える。敵が近くにいて焦っているとR3を押し忘れ、登るつもりが降りてしまったりと誤操作が頻発した。

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R3を押して切り替える必要がある

さらにそこに死体があると運ぶのも×ボタンのため、何度もR3を押すことになる。

慣れればあまり気にならないところだが、この場合だけ別ボタンでもよかったように思う。

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グラフィック:西部劇の世界に浸れる美しさ

『Desperados III』のグラフィックがまた、素晴らしい。

ミッションに登場する町や湿地など、どれも美しくマップを眺めるのもまた楽しい。

私が特に気に入ってるのは橋だ。木組みの大橋は迫力があり、その奥に滝が見えるのも絶景だ。

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キャラクターにもそれぞれ特徴的な動きがある。

ドクター・マッコイはハットを押さえながら走るし、ヘクターは猛々しく走る。それぞれの走り方にもキャラクターの性格が出ていて、愛着が湧いてくる。

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左手にかばん、右手にハットと両手がふさがっているDr.マッコイ

ケイトの初登場の姿は純白のウエディングドレス。結婚式という晴れの舞台のはずだったが……。

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この後にとある事件が……

サウンド:西部劇っぽい音楽にしびれる

『Desperados III』はサウンドにも力を入れている。

イントロ数秒でかっこいいと感じさせるメインテーマ、砂を踏みしめる足音、装備がぶつかりガチャガチャとなる音。

そのどれもが西部劇の世界観を作り出している。

特にBGMが良く、普段ゲームのサントラを買わない私が買ってしまうほどかっこよかった。

私が気に入っているのは「1.Main Theme」「9.High Noon」

「High Noon」はジャカジャーン!からはじまるスリリングな曲でこれもよい。

bandcampでサントラ全曲をフルバージョンで可能。ぜひ聞いてほしい。

やりこみ要素:バッジとバロンミッション

私は『Desperados III』のメインストーリーをクリアするまで37時間かかった(各ミッション1~5時間)

考え込んだ場面も多く、人によってはもっと早くクリアできるだろう。

ミッションをクリアしても、あくまで1つのルートでしかない。他のルートではもっと効率よく、早くクリアできたかもしれない。それを試すのもおもしろい。

各ミッションは指定時間以内のクリアや特定の能力を使わないなどの項目をクリアするとバッジがもらえるようになっている。

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すべてのバッジを集めるのには苦労しそうだ

プレイすればするほど動きが洗練されてくるので、華麗にクリアできるとうれしい。そのために何度もプレイしてしまう。

バロンチャレンジでは、依頼人から課題が提示される。これがまたおもしろい。

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バロンチャレンジ一覧

たとえばバロンチャレンジ「一匹狼」では、本編ではクーパー&ドクター・マッコイでクリアしたミッションをイザベル1人でプレイする。

バロンからの指示は、

  • すべての敵を倒す
  • 警戒されない

これだけでは大したことのないミッションに思える。

しかし、このミッションには1撃では倒せない&普通に戦ったらイザベルが負けてしまう敵・ロングコートが出てくるのだ。

ロングコートを倒すにはイザベルの能力(連結、洗脳)を上手く使わないといけない。

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敵を洗脳してロングコートの背後から射撃することも

過去にクリアした同じステージでも、敵の配置や操作するキャラクターによって全く別のミッションに変わるのは新鮮で、プレイ意欲をそそられる。

メインストーリーをクリアする以外にもやりこみ要素があって長く遊ぶことができる。

総合評価

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スニーキングがおもしろすぎて徹夜してしまう西部劇RTS

『Desperados III』は最高の西部劇RTSだ。

シリーズの主人公・クーパーの前日譚を描いたストーリーは硬派でかっこいい。

コントローラーでのプレイも快適で、時間停止の対決モードがうまくキマると爽快感がある。

美しい景色やクールなBGMが西部劇の世界観を盛り上げている。

攻略方法を悩むのも楽しく、手軽にリトライできる工夫がモチベーションを上げ、プレイがやめられなくなる。

バッジやバロンチャレンジでやりこみ要素までも詰め込まれ、長時間楽しめる。

戦争系以外のRTSを探しているプレイヤーには必ずおすすめしたいタイトルだ。

グッドポイント
  • 硬派なストーリー
  • 楽しいスニーキングと気軽なリトライ
  • 西部劇の世界観を作り上げるグラフィックとサウンド
ウィークポイント
  • ×ボタンの操作が複雑(大きな減点ではない)
  • 字幕が小さい

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えむ

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このページで使用している『Desperados III』のゲームキャプチャ画像はMimimi Games / THQ Nordicの著作物です。転載、配布等は禁止いたします。

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寝る間を惜しんでゲームをしてしまう30代ゲームブロガー。

これまでに書いたレビューや攻略記事は100本を超える。

子どもの頃にプレイしたサターン版『テーマパーク』にハマってからシミュレーションゲームファンになる。

『ザ・コンビニ』や『ザ・タワー』などの経営シミュレーションゲームから『シティーズ:スカイラン』などの街づくり、『Age of Empires』などのRTSも広くプレイしている。

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